環境


山小屋もまた自然に対して、なんらかのインパクトを与えています。
山小屋が存在する以上できる限り、その与える影響を出来るだけ少なく
することが、経営の基本だと考えるのです。


まずはトイレの話です。
ご存知の方も沢山いるとは思いますが、山のトイレというのは、非常に大きな問題になっいます。それはその処理方法についてです。昔から、ほとんどの山小屋では、し尿は、ほとんど山に垂れ流しにされてきました。しかし、近年、多くの登山者が山に登るようになり、一度に大量のし尿が同じ場所に垂れ流しされるようになり、それにより、土壌や水の汚染、また過剰な養分による植物への影響など、多くの問題があると懸念されているのです。

五の池小屋では、全改築した2000年を堺に、「垂れ流しは良くない、やめよう!」ということになり、し尿をヘリコプターで輸送するという方法を考えました。しかし、問題がありました。それは膨大にかかる輸送費用と処理費用です。ヘリコプターの輸送には、多額な費用が必要になり、それを小さな五の池小屋ですべて負担をすることは経営的に言っても事実状不可能でありました。

当時、行政関係者と検討した後、決まった方法はというと、トイレ利用者のチップ制を導入し、利用者にし尿の輸送費などを負担していただこうというものでした。それは登山者の方にも山の環境を考えるちょっとしたきっかけにもなるかもという期待もあってのことでした。登山者の方たちからお気持ちという形で料金は定めず、利用者の良心に任せました。結果的には、登山者の思った以上のお金が集まり、輸送費用、処理費用の半額にはとどきませんが、かなり多くのチップが集まっています。これからもこの方法をずっとやり続けたいと思っています。

   
トイレの利用には一度に100円の利用料を頂戴しています。
トイレに関わる費用はこれでも赤字です。どうかご理解を。


岐阜県小坂登山口 濁河温泉に設置してあるバイオトイレです。し尿を細菌の力を利用して、分解する画期的なトイレです。
トイレ臭はほとんどなく、木のおがくずの匂いがしています。濁河から入山する方は是非お試しあれ!




グリーン・サポート・スタッフ(森林保護員)

昨年、岐阜森林管理所から仕事でグリーン・サポート・スタッフの仕事を引き受けました。仕事は、高山植物の保護指導が中心です、踏み荒らし、盗採などする人がいます。そのような行為をしている人を見つけたら注意をし、指導をするのです。他にもいろいろな指導項目はありますが、飛騨頂上周辺は、高山植物の宝庫であり、雷鳥の棲み家でもあります。そんな自然をいつまでも守っていきたいと思っています。
登山道では緑のジャンパーを着てパトロールしています。


 お願い

高山地帯ですので極力自然にはローインパクトの物を考え、せっけんなども99%粉石けんなどを使用しています。 入山時には、極力ゴミの持ちこみを控えていただくようにお願いいたします。  「現地ではゴミを完全に処理する事には、限界があります。」



山に登る人は、必ずと言えるほど自然に対し、少なからずインパクトを与えているものです。
例えば、登山道ひとつにしても、一人歩けば一人分の傷跡が登山道には残ります。


いつまでもこのすばらしい御嶽の大自然と付き合っていきたいものです。